Tuesday, January 23, 2007

Budapest, Hungary

ブダペストという名前は知っていても、それがハンガリーにあるのだとは最近まで知りませんでした。そしてブダペストの街はドナウ川を挟んで王宮のあるブダと庶民的なペストにわかれているということも。だけどブダペストという名前の響きに惹かれて今月最後の旅行はこの地に決定。またしてもGermangWingsで行く格安の旅です。

今回はDusseldorfから40分ほどのColongn-Bonn空港からの出発です。搭乗する前にパスポートコントロールがあり、「ハンガリーってEUじゃないんだ」とびっくり(無知にもほどがありますね。これでMBAとはお恥ずかしい)。そしてここでひとつ問題が。日本人である限り、ドイツなどのEU諸国やハンガリーは3ヶ月以内の滞在であればビザなしで入れます。なのに、ここにきてパリの交換留学のために取得したビザ(2月半ばまで有効)が問題になったのです。

ややこしいのですが、ヨーロッパにはシェンジェンと呼ばれる国が7つほどあります。イタリア、フランス、ドイツなど、主に西ヨーロッパ諸国。これらの国でビザを取ると「シェンジェンビザ」になり、ほとんどの場合シェンジェン国間の行き来は可能になります(まあ日本の国籍を持っているとあまり恩恵は感じないのですけど)。私のビザにもこれを示す「multi entry」が印字されていますが、なぜかこれに加えて「+1 transfer」というのもプリントされていました。今回問題になったのはこの「+1 transfer」。フランスから他のシェンジェン国経由でシェンジェン圏外に出るときは1回限りの有効である、とパスポートコントロールの係員が解釈したのです。なので、この1回を今使っている(フランス→ドイツ→ハンガリー)ので、ドイツに帰ってくることはできないかもしれないと。

もうこの時点で笑ってしまいました。さすがドイツ。規則に厳しいというかまじめに向かい合うというか。ビザにはそう書いてあるかもしれないけど、日本国籍保有者としてはドイツもハンガリーも自由に行き来できるんだっつーの。そしてビザってそもそも国の間の通行をやりやすくするために発行されるんじゃないの?これじゃ逆じゃない!

結局係員が上司に相談し(笑)、「とりあえず大丈夫でしょう」ということでドイツを出国することができました。しかし。出国はいいけど、ドイツに帰ってくるときにまた何か言われるのかしら?と一抹の不安を抱えながらも飛行機では深い眠りにつき、気づいた時はブダペストにすでに到着していました(笑)。

ブダペスト。空港からの乗り合いタクシーで見た感じはドイツの町並みとあまり変わりはありません。到着したホテルはペスト側にあり、ほとんどの観光ポイントに歩いて回れます。今回はちなみにホステルからアップグレードして普通のホテルをとってみました。ホテルに着いたのは午後5時過ぎ。小雨が降る中街を歩いてみました。



街中はやっぱり騒然としていて車の通りが多く、すこし汚い感じもします。まあどこの都市でもこういうところはあるよな、と思いながらお店を見て歩きますがまったく物欲がわきません。買い物するにはやはりヨーロッパ西側(というのも変ですけど)でした方が種類もたくさんあってよさそうだなあ、と漠然と感じながら歩いていくと有名な「橋」に到着。川の向こうには幻想的に王宮も見え、とてもきれいです。





ディナーはウェブで見つけたお店へ。早速フォアグラを頼んでみました。今まで食べたフォアグラって高級品のためとても丁寧に調理されていました。なのにここで食べたフォアグラはかなり庶民的(笑)。定食のメニューに出てきそうな感があります。東京のJ'sで食べたソテーされたフォアグラと苺が懐かしい、と思いながら薄いフォアグラ(でも3枚)を食べる。これがこの国の食べ方なんでしょうけど(そしてそれほど高級品とされていない)なんだか物足りない感じはしました。まあこれはこれで美味しいのだけど、私のこれまでの経験がそれを拒否している感じ(笑)。



ここまでで初日は終了。飛行機で爆睡したにもかかわらずとても眠くてさっさとホテルに戻り12時間寝てしまいました。

翌日はホテルで朝食を食べ、楽しみにしていた市場へ。まずホテルの朝食が意外に美味しかった…。普通のバッフェなのですが、ハンガリーっぽいサラダやチキンが出ていました。ここでなんだか衝撃の認識(ってなんだこりゃ)。サラダはサラダといえども、違うのです。普通の菜っ葉のサラダではなく、きゅうりやトマト、ペッパーがサイコロ状に刻まれています。この形式、ギリシャやブルガリアのサラダに通じるものがある!と一人で感動。ハンガリーってやっぱり東にあるんだ、と妙に納得。

市場は屋内のもので、半分が肉屋、半分が八百屋でした。ハンガリーって肉食の国なんだ。肉屋には観光客向けにフォアグラの缶詰がならんでいます(写真上)。豚肉もよく食べるようで、豚足も並んでいました(写真下、これ全部足です)。





八百屋では時期が時期だけにあまり新鮮なものが並んでいません(笑)。そんな中でもパプリカはどのお店にも並んでいました。ところで普段我々が慣れている肉厚なパプリカってハンガリーのものとは違うようです。ハンガリーのものは写真にあるように細長く少し薄め。後で買った料理本を読んだところ「その分アロマがたっぷり」なようです。



あーでも市場って本当面白い。2時間ほどうろつき、パプリカの粉を買いました(多分150円ぐらい)。かなり満足したところで自分で笑ってしまいました。他の観光ポイント行かずにもう満足している私がいる。飛行機代とホテル代を払ってブダペストに来た目的はパプリカを買うため?なんとも高いパプリカなんでしょう。はっはっは。

市場の後はブダ側に歩き、王宮やら教会やら回りましたが雨が少し強まりかなり疲労度アップ。なので残りの体力気力を振りしぼり、ホテルに戻りホテルのレストラン(朝食が美味しかったので)でランチ。そして!ここでグーラッシュ登場です。最後にとっておいたのだ。



ここのグーラッシュは美味しかった…。でもこれまで食べたものとは少し異なります。スノボで食べたグーラッシュは田舎風なので煮たぎって具が原型をとどめていません。今回のものは都会風でサイコロ状に刻まれたお肉や野菜がきちんと原型をとどめていました(笑)。いや~でも美味しいのはどっちも美味しいからね。満足。

ここでブダペスト終了。1泊2日はやはり短いですね。でもこれぐらいで丁度よかったのかもしれない。最近都会よりも自然を好むようになってしまったからかしら。

心配していたドイツ入国、意外に大丈夫でした。といっても係員にパスポート全ページチェックされ、ドイツ入国の理由やら期間やら日本帰国へのチケットについてあれこれ聞かれましたけど。笑えたのは係員とのやり取りで、
「帰国のチケットを見せてください」
「あーeTicketなので手元にないんです」
「わかりました。見せてください」
「??(eTicketってわかっていないのかな?)。あの。eTicketなのでオンラインにあるんです」
「わかりました。見せてください」
「???(オンラインってわかってないのかな?)。あのーeTicketでオンラインなので手元にないんです!!!!」
「?あ、そうなの?。じゃあいいや。Welcome to Germany!」
とても不思議な係員でした。

2 comments:

Anonymous said...

ブダとペストって・・・
グーラッシュ食べてみたいなぁ、日本でもだしてるお店あるかしら。
Happy Birthday!

bluecheese said...

★モチョ
ブダとペストってびっくりじゃない?私も知った時は衝撃が走ったよ(笑)。
メッセージありがとう。今日は笑ってすごせるといいな。